旧羽生田郵便局と消印を模した瓦
旧羽生田郵便局
新潟県南蒲原郡田上町羽生田丙527-2
現在の羽生田郵便局は国道403号沿いにあるが、その南東100mほどの住宅街に二代前の旧局舎が現存している。いまだに文化財には指定されていないのが不思議で仕方ないほど美しい造りであり、保存・活用ができればよいのだが…。
旧羽生田郵便局の外観。明治43年の築という。入母屋造りの美しい外観。現地は住宅街の細い道路だが、五泉方面から三条方面に抜ける車がショートカットするため車の往来が激しい。
正面の屋根。綺麗に板張り、瓦葺きがしてある。
正面の鬼瓦。狂気じみているほどに〒マークがついている(笑)ちなみに〒は逓信省の「テ」の字からきている。
おお!!!軒丸瓦が消印になっている!!!私は消印マニアなので分かるが、櫛形印という種類で明治39年から昭和63年まで使用されたもの。明治44年5月29日は開局記念日だろうか。
正面のポーチを横から。
下から。青カビのような色をしていて近づき難い。
建物全体を斜め前から。
建物側面。窓の上の庇部分も木でできている。窓ガラスはきっと昭和の薄くて割れやすいやつだろうな。
上を見上げると、切妻部分にも〒マークがある。見ていて飽きない。
窓からこっそりのぞいた様子。過去、内部は倉庫として使われていた、と紹介しているサイトも多いが、令和5年時点では空っぽ。床板もなんだか怪しい。保存処置を講じなければ、もってあと20年ほどではないだろうか。
建物右側には土壁と玄関のような戸が。土間になっていて局員が出入りしていたのだろうか。
正面には気持ちばかりのポストが。ここが過去郵便局であったことを主張しているようだ。