大島区岡の砂岩泥岩互層露頭
大島保育園裏
新潟上越市大島区大平5114-1付近
事前情報一切なしに十日町から上越方面へ国道253号線を走っていた時に見つけた露頭を紹介する。国道253号線の大平にある大島保育園の裏には一級河川の保倉川が流れており、対岸に露頭が見える。
川岸は道路が行き止まりになっており、駐車スペースに車を停めてじっくりと観察することができる。
産総研の公開している地質図Naviによると、同地点は砂岩泥岩互層とある。水平に堆積した綺麗なミルフィーユ状の地層だ。
高画質拡大版。下の白っぽい層は砂岩で、すり鉢状に崩れていく。その上の茶色っぽい層は泥岩で、柱状節理のようにブロック状に崩れ落ちているのが見て取れる。
美しい。上越の山奥だが、大昔は海の底で、洪水や大地震のたびに堆積が繰り返され、隆起して地上にやってきた。それがまた崩れ、海へ流れる。時の流れを感じる。
露頭の足元の保倉川に降りてみる。2023年夏は稀にみる猛暑&大渇水。通常よりも明らかに水量が少ないはずで、足元の小石は泥の匂いがする。
1mはあろうかという泥岩のブロック。これは恐ろしい…地震があるたびに落ちてくるのだろう。巡検にくる理学部・地理学部徒の皆さん、ヘルメットをお忘れなく。
こちらは土中に埋まりかけている。
河原に落ちている石の中に、不自然にぶつぶつした石を見つけた。これは…ノジュールだろうか。大学の共通教育で履修した地学実験の巡検でも似たようなものを見つけた。木の根っこの周りの土砂に炭酸カルシウム分等が染み出してできた化石…だったか。
河原にはこんな危なげな物体も。Twitter上で聞いてみたところ、信号灯火の電池だとか、猟銃の薬莢だとか、いろいろな意見が出た。触らない方がよいだろう。